S社では,機器の購入や他社との契約の金額が10万円を超える場合には,承認権をもつ者による承認が必要である。承認を得る際,担当者は決まった書式に従った稟議申請書を作成し,稟議申請をする。稟議申請には,大きく分けて購買稟議と契約稟議がある。購買稟議の場合は,申請者の所属部署の部長,購買部の担当者,購買部の部長の順で,承認が必要となる。また,契約稟議の場合は,申請者の直属の上司,所属部署の部長の順で,承認が必要となる。稟議申請書の書式は,購買稟議と契約稟議とで異なり,書式の種類は今後増える可能性がある。ただし,申請者自身が承認者となるような稟議申請は行えない。S社では,これまで紙の帳票で稟議申請を行っていたが,社内業務を効率化するために,稟議申請システムを開発して,Webシステム上で稟議を行うことにした。稟議申請システムには,ログイン画面,作成画面,一覧画面及び詳細画面の四つの画面がある。ログイン画面では,利用者がユーザIDとパスワードを入力し,ログインする。作成画面では,申請者が稟議申請に必要な事項を入力し,申請する。一覧画面では,現在申請されている稟議申請を一覧の形式で見ることができる。稟議申請の一覧には,自分が申請した稟議申請と,自分が承認者に含まれている稟議申請が表示される。一覧から稟議申請を選択すると詳細画面が表示される。詳細画面では,稟議申請の内容と現在の承認の状態を確認できる。承認者が詳細画面を参照すると,稟議申請の内容のほかに承認入力欄が表示され,承認又は否認の入力を行うことができる。

設問1 図2のE-R図中のa,bに入れる適切なエンティティ間の関連及び属性を答え,E-R図を完成させよ。ここで,エンティティ間の関連及び属性の表記は図2の凡例に倣うこと。

設問2 図3中のc,dに入れる適切な字句又は式を答えよ。

設問3 図4中のe~hに入れる適切な字句又は式を答えよ。

設問4 本文中の下線①について,どのエンティティに何の属性を追加したかを答えよ。